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TSN-VA3 モニターレポート

ロングショットからクローズアップまで、解像力や抜けの良さがずば抜けています。これからはビデスコがいっそうお勧めです。

モニター情報 佐藤進様
Q1.まず、撮影暦(鳥見暦)や普段の撮影スタイルについてお聞かせください。
撮影歴は18年。とにかく色々な所に撮影に行っています。地元の探鳥スポットに2年間毎日通ったこともあります。 仕事中に(もちろん昼休みですが)ネクタイ姿で鳥を撮るということもしていました。
撮影スタイルは、撮影した鳥に感謝の気持ちを忘れないこと。いつも心の中で「ありがとう」と言っています。
また、必ず実行できることではないですが、鳥がまだそこに居る内に撮影を終える、これが私のモットーです。 ビデスコの良い点は、鳥が逃げないうちに鳥にあまりプレッシャーを与えずに撮影できることです。
Q2.佐藤さんは『日本の鳥618』や『日本百鳴鳥』など、大変素晴らしい野鳥の映像をお撮りになり、ビデオやDVDが発売されていますが、特に満足された映像や貴重な経験談をお聞かせください。
1992年8月から撮影した映像に手ごたえを感じ、もれなく記録し、テープは全部保管しています。
特に1995年9月にデジタルビデオに切り替えてからはさらに手ごたえを感じ、日本はおろか世界中へ鳥を探し求めたのです。外国への取材は今までで49回に上ります。
ゴビズキンカモメ1種のためにだけモンゴルに4度も行き、ようやく撮影できたのは思い出深いです。この時は真っ黒にまとわり付く蚊との戦いでした。
アラスカでシラヒゲウミスズメ・ミカドガン・ツノメドリ・エトロフウミスズメ等々あこがれの珍鳥を撮影できたことは私の自慢です。特にシラヒゲウミスズメは荒れ狂う荒波を押して命がけの撮影をし、2度目にしてようやく撮影できたのです。これは一緒に参加した友人たちの協力あってのことと感謝しています。
国内では撮影はおろか、生涯見ることもできないと思っていたコシギ、これを撮影できた時は、手は震え、眼頭が熱くなりました。これは沖縄近海のフェリー内で携帯電話に情報をキャッチしたおかげです。これこそ間一髪、途中下船してようやく撮影。メールをくれた方には心から感謝しています。
Q3.発売されているDVDの映像もビデスコ(スポッティングスコープ+ビデオカメラ)で撮影されているのですか?その場合、通常のビデオカメラだけの撮影と比べた時のメリットはどういった点ですか?
今まで出版したVHS、DVD全てスコープとビデオカメラの組み合わせで撮影したものです。
小さな鳥をテレビの画面に映し出す場合、ある程度大きく撮影しないと見ごたえがありません。大きく撮影するには至近距離で撮影するか、あるいはビデオの倍率を上げることが必要です。ただ、より良い映像を求めるなら、ビデオの倍率をできるだけ低い倍率に抑えた撮影が絶対に有利です。そこでビデオレンズの前に付ける別の望遠レンズが必要になるのです。
当初はスチルカメラのレンズをビデオの前に付けて撮影していましたが、その倍率は納得いくものにはなりませんでした。そこで考えたのがスコープとビデオカメラとの組み合わせ(ビデスコ)だったのです。しかもそのスコープの解像度と明るさが重要なポイントとなったのです。
ビデスコの撮影は簡単です。技術は全く必要ありません。誰にでもできると思います。最近レンズ交換のできるビデオカメラもありますが、大小いくつかのレンズを用意しないとロングショットからクローズアップまで撮影できません。その点ビデスコは軽量で機動力にも富んでいます。
最近は小型のハイビジョンカメラが市販されています。小型のスコープとの組み合わせでも、ものすごい映像が生み出されています。しかも静止画の撮影も可能で、初心者にもお勧めです。
Q4.野鳥の映像を撮影する上で、佐藤さん流のコツやテクニックがあれば教えてください。
何より、その機材に慣れること、使いこなすことがより良い映像を生み出すと考えています。私も機材が変わる度、初めのうちは意識しながらピントを合わせていますが、長く使用すると指が勝手に動き、無意識にピント合わせができるようになります。感覚的に、一度とらえた鳥は飛んでいてもレンズに引っ付いて離れず、フレームアウトしなくなるのです。(急転した場合は別ですが)
また、撮影をして先輩に教わったのは、「1に三脚(ブレを無くす)、2に前玉(前に付けるレンズで倍率を上げる)、3にビデオカメラ、4と5は飛んで、6に腕(技術)」ということでした。それを忠実に守れたからこそすごい映像が生まれたのです。これはすべて日本野鳥の会埼玉県支部の先輩のお陰と感謝しています。
あと1点。忘れがちですが、ビデオカメラのファインダーの視度調整をすること。個人によって違いがあります。最初カメラを手にしたら必ず行うことです。
Q5.今までにお使いの機材は何でしたか?(ビデオカメラ/レンズ/スコープ/三脚など)
過去には、一眼レフ用のレンズに接眼レンズをくっつけるという改造システムを取り入れたりもしました。
その後に、ソニーから望遠ビデオシステムが発売され、そちらに切り替えました。当時はスコープを使って一眼レフレンズ並みの画質が得られるとは思っていなかったですから、非常に驚きました。それからニコンのスコープも小型機から82mm口径の大型機まで使ってみました。
コーワからTSN-VA1/VA2が出て、TSN-824Mと組み合わせて使うようになりました。さらに今回のTSN-884とTSN-VA3・・・と、色々な機材・撮影方法を試してきました。
ビデオカメラは長い間パナソニックの民生用でした。現在はソニーに切り替え、当初は民生用のハイビジョンビデオカメラを使用していましたが、ハイビジョンで撮影した映像をDV規格(4:3)で出力する必要があり、小型の業務用[HVR-A1J]に切り替えました。
三脚は小型のビデオ用の三脚を利用していましたが、風に弱いので使うのをやめて、今はダイワの三脚を利用しています。
ビデオ撮影で大事なのは雲台です。必ずビデオ用の雲台を利用すること。私の機材で一番高いのはカメラ・三脚・スコープよりこの雲台です。今は安くて良いものがたくさん出ているので、必ずビデオ用の雲台を利用することです。
Q6.今までにお使いの機材のいい点、悪い点はいかがでしたか?
数年前、スコープをコーワTSN-824Mに変え、TSN-VA1/VA2と組み合わせて利用しました。理由はビデオとスコープをTSN-VA1/VA2を接続して撮影できることにより、光軸が全くずれなくなったことです。他社製品の場合はスコープとビデオカメラを光軸を合わせながら並べていただけでしたので、毎日光軸を合わせ直す必要がありました。コーワはその必要が全くないのです。またコーワのスコープは非常に明るく解像力に優れています。
Q7.今回お試し頂いたシステム(TSN-884+TSN-VA3)を使ってみた第一印象をお聞かせください。
TSN-VA3 モニターレポート
TSN-884+TSN-VA3、これを利用し強いショックを受けました。これまでに撮影した映像は全て私の自信作でしたが、それらの映像は取るに足りるものひとつも無くなってしまいました。それだけすばらしいものだと言えます。
今までのシステムではワイド側は3.5倍位から(万一の周辺減光を考慮して4倍から)で撮影していました。今回TSN-884+TSN-VA3とソニーのHVR-A1Jを接続して撮影してみたら、ビデオのズームはケラレのないところはワイド側で1.5倍位から(安全を見て2倍から)、テレ端は10倍まで撮影できます。デジタルズームは使用しません。よほど遠くでない限り、小鳥をロングショット・ミディアムショット・フリーサイズ・ウェストサイズ・クローズアップと撮影できます。
撮影した映像を見てみると、フリーサイズ〜クローズアップ辺りまでアップにしても明るく、しかも解像力に優れ、ピントの切れの良さ、抜けの良さがずば抜けていました。
Q8.ケラレを軽減し、より高画質での撮影が可能となった新製品のビデオアダプター[TSN-VA3]についてお聞かせください。
TSN-884とTSN-VA3を何度も利用し分かってきたことは、TSN-VA2の高倍率(13倍)とTSN-VA1の低倍率(8倍)を組み合わせた、良いことばかりを取り込んだものだと思うようになりました。しかも、VA3は高倍率(14倍)であるにも関わらず、ビデオのズームの2倍弱でもケラれずに撮影できます。それ故にロングショットからクローズアップまで機材を変えることなく撮影できるのです。
TSN-VA3のおかげで、私にはTSN-VA1/VA2を状況に応じて使い分ける必要は全くなくなりました。
Q9.フローライトクリスタル搭載の[TSN-884]の光学性能や、コンパクトボディやデュアルフォーカスなどの使い勝手についてお聞かせください。
明るく解像力に優れ、ピントの切れの良さ、抜けの良さはずば抜けています。しかもピント合わせのリングを多く回す必要なく微調整できます。これは非常に大事なことです。
私のビデオは、電源を入れて立ち上がるまで4〜5秒(ファインダーに映像が映るまでの時間)かかり、そして撮影ボタンを押して3〜4秒後に撮影が始まる、といった感じのタイムラグがあります。
私のスタイルとしては、この撮影ボタンを押してから実際に撮影されるまでの間にファインダーを覗きながらピントを合わせ終えてしまいます。つまり、実際には撮影される数秒前にはピントが合っているのです。
また、今までのロングボディのスコープと違い、コンパクトなボディになったことで、ピント合わせのために腕を大きく伸ばす必要がなくなりました。肘に余裕が生まれた事で、体全体はもちろん腕や指から力が抜けてピント合わせの微調整がしやすくなるのです。
また、88mmと大口径になったことで映像は明るくなりました。ビデオカメラのズームを上げても明るさの変化をあまり感じないほどです。(ビデオカメラHVR-A1Jは業務用であるにもかかわらず、ズーム域に応じて暗くなったり明るくなったり、自動調整ができないのが少々残念です。)
ビデオカメラのズームを10倍近くまで上げると暗くなるので、手動で明るくする必要があるのですが、レンズが明るいのでその調整が少なくて助かります。
このスコープなら、ビデオカメラが小型化されている事もあり、女性でも扱いやすくなったと思います。
デジスコもすばらしいですが、ビデスコはデジスコより撮影は簡単、動きの多い鳥や飛んでいる鳥までいとも簡単に撮影できる優れものです。これからはビデスコがいっそうお勧めです。

■ 作例

カルガモ

コアオアシシギ

■撮影機材
TSN-884/TSN-VA3/TSN-AR37/HVR-A1J/自作ステー

コーワからひと言

佐藤進様、この度はモニター有難うございました。
野鳥ビデオの大家であり、また様々な機材を使用してこられた佐藤様に機材を使用していただくにあたり、 どういった評価をされるか緊張感がありましたが、幅広いズーム域で使用できる性能の良さ、使い勝手の良さを 十分に評価していただき、非常に嬉しく思います。
使用していただきました機材を、今後の素晴らしい映像作りに活かしていただければ幸いです。

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