- Q1.まずは、野鳥を撮影されるようになったきっかけを教えてください。
- 鳥に興味を持ったのが、小学3年生くらいの時に九州の田舎でクモの巣にかかったメジロを捕まえたのがきっかけです。中学3年までは、鳥にのめり込んでいましたね。
写真撮影を本格的に始めたのが今から5年位前でNikon D100を買った時です。 200mmのレンズでジョウビタキを撮ったのが最初ですが、米粒大の大きさでしか撮影できず、もっと大きく撮りたいと思っていました。そんなときに、デジスコのMOOK本に出会い、その本に掲載されていた記事を読んでからデジスコを始めようと思いました。これで『ドアップとったるで』、と思っていましたね。 - Q2.最初のデジスコ機材は何から始めたのですか?
- 初めは、スポッティングスコープが「TSN-824M」で、それにNikonのCOOLPIX 4300を繋いでデジスコを始めました。その時は、COOLPIX 4300の大全盛時代でしたね。皆がそのカメラを使っていたように感じます。
- Q3.その後はどのようなカメラをお試しになったのですか?
- 次にTSN-824MにオリンパスのC-5060の組み合わせです。
それからは、やっぱりデジタル一眼レフカメラを使ってみたいと思い、TSN-824Mとフォトアタッチメント、それと持っていたデジタル一眼レフD100で始めました。
ですが、フォトアタッチメントを使った直焦点の撮影は露出補正が大変と感じましたので、コンパクトデジタルカメラと同じようにコリメート撮影に変更しました。
コリメート撮影に使用するアイピースは20倍、32倍、20〜60倍ズームやTSN-VA1/VA2、そして他社の接眼レンズまで色々と使いましたね。カメラもD100、D200、D300と次々と変わりました。 コリメート撮影に使用するカメラ側のレンズも中古ショップで様々なレンズを買ってきて試していました。 - Q4.デジスコを始めて、その魅力はいかがでしたか?
- やっぱり軽いのがいいですね。私の撮影フィールドは地元をメインに岡山、鳥取、たまに大阪、四国へ足を延ばしますので、軽量・コンパクトなデジスコは移動が便利です。後は、長い焦点距離も魅力です。 こんなに軽量なのに、コンパクトデジタルカメラを使えば3,000mm※以上の撮影が可能です。デジタル一眼レフカメラを使用しても1,500mm※程度の撮影までできます。(※35mm判換算)
- でも、飛び物は難しいですね。撮れても、その被写体などは限られますし。コリメート撮影での一眼デジスコに変えてからは、比較的飛び物も撮れやすくなりました。オートフォーカスが使えると格段に撮影は楽ですね。とは言っても、やっぱり難しいです。
- Q5.今回の新製品「TSN-VA3」をご使用になられた際の、ご使用機材を教えてください。
- コリメートによる一眼レフデジスコになりますが、使用機材は、
スポッティングスコープ :TSN-884 フォト&ビデオアダプター :TSN-VA3 アダプターリング :TSN-AR58 ステップダウンリング :77→58mm カメラレンズ :AF-S28-70mm デジタルカメラ :D300
スコープとデジタルカメラを支えるステーは自作しました。 - Q6.「TSN-VA3」をご使用いただいたご感想はいかがでしたか?
-
画質、ケラレは今まで使っていた「TSN-VA1/VA2」と比べても、かなり進化したと思います。ケラレも今までより広角側から使えるので使い勝手も向上しています。35mm判換算で約60mmから使える印象ですね。
また、「TSN-VA2」は、オートフォーカスが利きませんでしたが、「TSN-VA3」ではオートフォ
ーカスが利くようになりました。これは、非常に撮影を楽にしてくれます。
倍率が12倍位のもっと明るいアダプターならコリメートの一眼デジスコで使える焦点距離がもっと広がると思うので、より使いやすくなると思いますよ。 - Q7.一眼デジスコで野鳥を撮影するコツがありましたら、教えてください。
-
被写体の導入は、カメラのフォーカスポイントを使い両眼視の方法です。それは導入が非常に楽です。鳥が移動しても対応出来るので、おすすめです。 ピント合わせは、カメラのAFが利く範囲にスコープのフォーカスをもってきて、後はカメラ側のAFで撮影します。コンパクトデジタルカメラのデジスコと同じですね。液晶画面を見ながらでなく、ファインダーを覗きながら撮影できるのもいいです。
あと、一眼デジスコで問題となるブレの対策ですが、一眼レフカメラは、ミラーショックが付きものですから、自作ロングプレートでブレを軽減させています。シャッターはレリーズを使わず、手押しです。 - Q8.最後に一眼デジスコの利点を教えてください。
- 「TSN-VA3」でのコリメート撮影は、デジタルカメラのオートフォーカスが利くため撮影を楽にしてくれます。私の使用したレンズでは、合成焦点距離が35mm判換算で、798mm−1,050mmの間でAFが利きました。 それより望遠で使用する場合はマニュアルフォーカスになりますが、大半の撮影はAFが利く範囲で十分です。 やっぱりコンパクトデジタルカメラとは違った一眼レフカメラでの撮影の楽しさと、比較的、低コストで始めることができる点がメリットですね。
コーワからひと言
NH姫路様、この度はモニターのご協力有難うございました。
まだまだ人口の少ない一眼デジスコですが、そのメリットや楽しさがお話していて伝わってきました。
作品を拝見させていただいても、今までのデジスコとは違う一眼レフカメラならではの作品だと感じました。
これからもたくさんの素晴らしい作品を楽しみにお待ちしております。
是非、「バードワールド」にもたくさん投稿してください。
※2016年2月1日をもちまして「BIRD
WORLD」は終了致しました。
バードワールド NH姫路様ホーム >>
【注意】
コリメート撮影による一眼デジスコに使用するカメラレンズですが、全てのレンズでオートフォーカスが使用できるわけではありませんので、ご注意ください。また、使用するレンズとの組み合わせによってはケラレが発生する可能性もあります。また、使用する焦点距離や条件によっては、オートフォーカスが使用できない場合があります。
記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。